急いで荷物を鞄の中に突っ込んでいく
ストラップも何も付いていない黒いケータイ
しおりがはさんであるカバー付きの文庫本
ルーズリーフ一枚に
ノートと教科書数冊…
袋に入ったDVD…
ズルッ
「あっ!…」
持ったところが悪かったのか
封をしてない袋が悪かったのか
本日二度目の失態を犯してしまった
…しかも確実に私が悪い
「DVDって落としても大丈夫か…」
「大丈夫かな?」と言おうとした口は
表を見たとたん固まったように動かなくなった
そこに映っていたのは…
ボイーン!でバイーン!なグラマラスお姉さん
「ひ、ひあぁぁぁぁ!?!?!?」
『春華!?』
「ひやぁぁぁぁあ!?!?」
半狂乱なところに
さらに追い討ちをかけるように顔を出した人物…
今最も春華が顔を合わせづらいであろう
廉だった
廉は春華の叫び声が聞こえたから急いでドアを開けたら
それと同じくらいの声で叫ばれたものだから意味が分からず立ち尽くしている
そして
春華が手に持っていたものを見た瞬間
全て理解した後
顔を真っ赤にさせて奪い取った



