『私…廉君の彼女でいる資格なんてないんです
こんなちっちゃい私…廉君に嫌われちゃいます』
どうやらこの不可解な行動の原因は
春華が俺に嫌われると思っているかららしい
俺は静かにカーテンを開けると
ベッドの上で布団をかぶって丸まっている春華の横に座った
「春華、何があったのか言ってくれないと分かんねぇ
話せるか?」
俺はできるだけ優しい声で春華に語りかけた
『そんなに優しくしないでください~!
…私、廉君の周りにいる女の子に比べて綺麗じゃないし気が利かないし素直じゃないし…
廉君に女の子が近づくだけでもやもやするし…』
え…
もしかしてこれって…
『廉君の隣にいる資格なんてないのに
私は廉君が他の女の子のそばにいるのが嫌なんです
みんな廉君がすきなのは一緒なのに、私にだけ優しくして欲しいと思ってしまう酷い子なんです
でも…廉君が好きで…ひゃっ!』
「…あー、もう」
潜り込んだ布団ごと
後ろから春華に抱きつく
観客の女の子にヤキモチ妬いちゃって
どうやったらこんなに可愛くなれるんだろう
俺の顔、今真っ赤だよ
たぶん春華の顔も真っ赤なんだろうな…
絶対に布団取るなよ
他の男の目になんか晒さねぇ
その顔を独り占めするために
俺は春華が頭からかぶっている布団を取った
『やっ…見ちゃダメ…』
とっさに両手で顔を覆う春華
…でもそれが気に食わずにムスッとした顔で手をどける廉
…その手をどけた瞬間
思わず廉は笑ってしまった



