『そうですか…ところで、カメラを見せてくれませんか?』
ちょっとカメラに興味があって…と廉は付け加えた
部員達が使っていたカメラは
一眼レフのフィルム式だった
廉はそれをちょっと手にとって眺めてから
衣装とともに返した
『じゃあこれでさようなら』
最後まで黒い笑顔のまま廉は準備室から出て行った
…部員達が、カメラのフィルムが無いことに気付くのは
それから一時間後のことだったとか
__________...
廉は保健室で着替えている春華を迎えに行った
「春華?」
ドアを開けて声をかけたら
カーテンの閉まっているベッドからちらりと顔が見えた
…あそこか
「開けるよ」
さすがにもう着替え終わっているはずだ
だけど…
『あ、開けちゃダメです!』
一瞬
カーテンを持つ手が止まった



