そんな春華に降ってきたのは
羽のように軽いキス
「え…」
『いいじゃん、俺は嬉しいよ』
「そんな…」
そんなこと言われたら
自分の足で
立てなくなってしまう…
『だからさ…』
廉はその台詞とともに
春華の首筋に顔を埋めた
『もう一人で勝手にいなくならないで…』
「…っ!」
今
気付いてしまった
これはただの
自己満足な行動だったんだって
頑張り方が違ったんだ
廉君の震える声に
不安にさせてしまったと後悔する
『俺のほうが、春華がいないとダメなんだよ
だから俺を頼って、守らせて』
――いつか君が
手のひらからすり抜けて
どこかへ行ってしまいそうで――
怖いから、守らせて
俺無しじゃいられなくなってなんて
さすがにカッコ悪くて言えないけど
膨らみだす汚い欲は溢れかえらんばかりに
どんどんと侵食していく



