「廉君、なんですか…?その格好」
真っ黒なマントを羽織って
真紅のボウタイを首に結わえているその姿は…
「ちょっとずれてる執事さん?」
『ずれてるのは春華の感性だよな…』
どこか遠い目をする廉
春華はそれに気付かないで
首を少しかしげる
『あの…春華さん
これは“マイすうぃーとエンジェルっ!”に出てくるハニーちゃんをたぶらかす悪魔って設定のクロエ君です』
「どっちかというと吸血鬼っぽいような…」
『あ、吸血鬼みたいに血も吸いますよ
ハニーちゃんの血とかがクロエ君の動力源ですし…』
「やっぱり!」
そして何が嬉しいのかうきうきした様子で話し合う春華と男子生徒が
…廉は少し面白くなかった
ギュ
『春華』
「きゃっ…」
後ろから抱きしめて名前を囁くと
いつもどおり顔を真っ赤にして俯くので
それだけでなんだか勝った気分になる
『さっさと始めろよ』
廉はわざと春華の耳元から他の奴らに声をかけると
そのまま春華を持ち上げて
置いてあったソファーの上に
自分が下になるようにして春華を上にして跨がせた
下から見上げる春華は
こっちまで赤面してしまいそうなほど赤い顔をしていた
春華は少しの間(状況整理をしているのか)固まった後
やっと理解したのかさらに顔を赤くして
廉の胸に顔を埋めた



