「廉君…がんばれ」


鉄製の柵をギュッと握って
届かない思いを口にする



それでも


君に届くことを祈っている…







…そんな春華を見て

『うん、ひとり盛り上がってるところ悪いけど
斉藤廉はただいまベンチの中ですよ』


冷静に返す優香は
いろんな意味で春華と気が合うのだろう…