「…っ!」
か、彼女…
やっぱりまだ慣れないっ…
私は少し顔を俯かせる
『そ、颯太
…それ冗談だよな?俺をからかってるだけっしょ?』
先輩は半笑いで颯太君を見る
なんか複雑…
『だったら廉呼んできて証明させましょうか?
れんー!春華ちゃんが会いに来てるけどー!どうすればいいー!?』
『まずはお前が俺を手伝えばいい』
そんな聞きなれた声が聞こえた瞬間
しゅっと目の前を何かが横切った
ガゴッ
…それがレジ袋に入れられた大量のスポーツ飲料のペットボトルだと気付いたときには
颯太君の体は床の上だった
『いってー!俺今から試合なんですけど?』
『俺も今から試合だからそんな重いもん投げさせるな』
『お前が勝手に投げてきたんだろーが!つーかどんな筋肉だと2ℓのペットボトルたち6本分軽々投げられんだよ!』
うん…
颯太君が持ってた容器って
中身からだったんだね
なんか落ちたときカランカランって何も入ってない音したよ…
って…
グィッ
「あれ?」
『そんで、何で先輩と春華が一緒にいるんですか?』
未だに目の前の映像が信じられないとでもいうような目で固まったままの先輩から春華を引き剥がして睨みつける廉
だけど廉が睨んでいることは
春華の目線からは見えていない



