天然彼女の愛し方(完全版)




私がまじまじとその人と服を見ていると



『あ、もしかしてここの学校の奴?
…探してるの何年生?』


親切なこの人は
どうやら人探しに協力してくれるらしい



「1年のれ…斉藤君です」


あわわ
いつものくせで!



さすがに初対面の人に「廉君」はまずいよなぁ…




『あーもしかしてファンの子?…困るよ試合前に』



…え

ふぁ、ふぁん?



ここにもあの
きらきらくるくるのお姉さんたちが来るの!?



しかもこの人の態度
さっきとがらりと変わったし…



「あのっ!私っ『はいはい、分かったから応援席に戻ってくださいね』


その人は私をぐいぐいと外へ押し出す


どうしよう…



『…春華ちゃん?何やってんの?』


そのときちょうど通りかかったのは…


「颯太君!」


ドリンクの入った容器を両手に持った
ユニフォームの上にジャージを羽織った颯太君だった



『あれ?この子颯太の知り合い?
…なんか廉のファンっぽくってさ』


『いや、その子
廉の彼女ですよ、先輩』



颯太がさらっと流すように言うと
先輩らしいこの人はは石のように固まった