天然彼女の愛し方(完全版)




《たぶん、あそこだよ
体育教官室
一年生だから飲み物とかの準備してんじゃないかな?
確かバスケ部マネージャーいないから》



…という優香ちゃんの言葉を信じて


やってきました

体育教官室




「失礼します…」


恐る恐る中を覗き込んでみるも
誰もいない…



うわわ
どうしよう

このまま廉君に会わないで優香ちゃんのところになんか帰ったら…




ブルッ



…背筋を変な悪寒が走ったので
私は廉君に会わないと帰れないと悟った



『なにやってんの?』



びくっ!


「ひひょっ!す、すいません
ただ人探ししてただけですっっ…」


背後からかかった声に
ただでさえ緊張していた体は思うように声を出してくれなくて
最初の「ひひょっ!」という奇声以外はほとんど聞き取れないものになってしまった




『人探し?…先生?』

でもこの人はちゃんと聞き取ってくれたようだ


そこでようやく
その人の姿をしっかり見る



「いえ…バスケ部の人です…」


そういえばこの人
それっぽい服着ているような…?