「…本当にこんな所に来たかったの?」
『あ!ブランコ空いてる!』
「…無視かよ」
俺はやけにテンションが高い彼女を見ながら
軽くため息をついた
春華が来たかった場所は
『俺が昔遊んでいた公園』らしい…
お世辞にも綺麗とはいえないし
安全問題やここが元々小さい公園だから
遊具も最低限しかない
雨が降りそうだからか
遊ぶ子供もいない
…まあ、最近の餓鬼は公園なんかで遊ばねぇな
『ひゃはは~!ひょ~う!』
…そして、いい歳した高校生が遊ぶものでもないと思うんだが
こいつは例外だったか
何か分かんねぇけど
…楽しそうだからいっか
「…なんでこんな所に来たかったんだよ」
俺は春華に近づいていって
ブランコの後ろにある低い柵状のものに腰掛けて先ほど無視された質問を問いかけた
春華はピョンッとブランコから飛び降りると
俺の方を振り向いて、迷いもなく口を開いた
『私が知らない廉君を、知りたかったんです』
…っ
まただ
こいつは時々、大人びた色っぽい顔をする



