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『やー、雨降りそう』
『早く帰ろ!』
昇降口でそんな言葉に釣られて空を見上げると
濁った灰色の雲に覆われていた
『廉君!帰りましょう』
「うわっ…」
ボーっと空を見上げていたら
突然腕を引っ張られて
濁り空の下に連れ出された
『へへっ、びっくりしました?』
なんか…
得意げに笑うのがムカつく
「餓鬼」
『なっ!…何も言い返せない』
悔しいのか、眉間に皺を寄せて面白い顔をしている
…そんな春華の手をとって
春華の家とは逆方向へ歩き出す
「えっ!?…廉君?」
『せっかく時間あるし、どっか寄り道する』
『する?』じゃなくて『する』
もう決定事項
ちょっと考え込むような顔をする春華
「…じゃあ、行きたいところがあるんですけれど…」
春華が俺の目を真っ直ぐに見て言った



