「…春華、もうすぐ着くんだけど」 俺の目の前には明かりがぼやっとついた 最近見慣れた一軒家がある 『ふにゅ~…へへへ』 「…ったく」 幸せそうな顔して眠りやがる 俺、信頼されてんだな… 嬉しいような悲しいような 俺は春華を背負いなおすと まばらな星と小さくても存在感を示す三日月が空に輝いている道を ゆっくりと歩いていった これから歩む全てのことが 君との『初めて』であって欲しい… そんならしくないことを思いながら 背中の息の音を聞いていた