天然彼女の愛し方(完全版)




「健斗、春華背負うから手伝え」


『あーはいはい、よいしょっと…』



春華が落ちないように首に腕を巻きつけると
俺は立ち上がった



「じゃ、帰るわ」

『春華よろしくねー!』


ったく…

俺に任せてお前等は打ち上げ続けるのかよ


別に俺暇だったからいいんだけど




_________...




この時間帯になると人通りも少なく
車が時々通り過ぎていく程度なこの道




《え?…お前健全な高校生男子だろ!?》



…そうだよ

だから…



『…むー、ふーん』


胸が背中に当たっているとか

息が首筋にかかるとか

鼻にかかる甘えるようなよく分からない寝言とか




生殺し?拷問?



「きっつ…」


手ぇまだ出さないみたいな発言しておいてなんだけど

こればっかりはしょうがない



『んー…ふぁ?廉君?…』


「あ、起きた?」

ちょっと後ろを振り向いて春華を見た
まだ寝ぼけているみたいで虚ろな顔で俺を見てくる