天然彼女の愛し方(完全版)




ああ…

私、廉君が好きだなぁ…



すっごくどきどきするんだけど
何だか安心するんだよね



春華は廉の胸の辺りに頬を摺り寄せた


いつもの廉君の匂い以外に
新しい服の匂いも混じっているのが分かる



…って

私…変態みたいな発言をっ!…



カァァと顔が熱くなるのを感じて
春華は廉の胸元に顔をうずめてしまった



廉は春華を抱きしめて頭を撫でようとするが…
いつもと違い綺麗にセットされている頭を見て
そのままその手を腰に持っていった



『春華…』

掠れたような
低い声



廉君の顔を見るのは恥ずかしいのに
名前を呼ばれると思わず顔を上げてしまう



そして

廉君の顔が段々と近づいてくる


私は無意識に目を閉じて


その瞬間を待っていた





触れる唇



分かっていたのに後ろに下がりそうになる頭を廉君が
腰に回したのとは違う手で阻止する



『…甘い、グロス?』

手の甲で自分の唇をぬぐって
そこに付いた色とキラキラを見て廉君は言った