ギシッ
私の上に
影が出来た
廉君が私の上に覆いかぶさっているんだって分かるまで
ちょっと時間がかかった
廉君の瞳が
私をじっと見つめる…
私はその視線だけで酔ってしまいそうになる
目を合わせることが出来なくなってきて
私から横に目線を反らしてしまう
…反らして目に入ってきたのは
黒いソファーの生地と
向こうにある段ボールや模造紙だった
あ…ここもしかして…
社会科準備室?
だってあそこの箱
『地球儀』って書いてあるし
『何よそ見してんの?』
ビクッ
頭上から降ってくるのは
不機嫌そうな低い声
慌てて真上を向くと
どアップで間近に廉君の顔がっ!
「れ…しょの…顔が!…」
わわ
噛んじゃった
しかも私何言いたいの…



