天然彼女の愛し方(完全版)





_________...




「廉君!下ろしてぇ!!」


怖い!
そして恥ずかしい!


誰だろう
お姫様抱っこが女の子の憧れだなんて言った人は



いつもの自分より高い位置に目線がある事と
廉君だからとは言っても
両手だけでしか支えられていないという不安定感


それに…


文化祭が始まる直前だから
廊下を通っている人が不思議そうな顔でこっちを見てくる



私はそれに耐え切れなくなって
廉君の首に腕を回してじたばたと足を動かして抵抗する


やっていることが上と下でむちゃくちゃだ



『チッ…暴れんな
もうすぐ着く』


廉はそう言って
春華の体をギュッと抱き寄せる



気が動転している春華はそれに気付いていなかったが…






ガラッ



どこかの教室のドアを開ける音が春華の耳に入ってくる

そしていつの間にか
あれほど煩かった人の声が全くしなくなっていた





ボスッ



そして
廉の服にくるまれて下半身みのむし状態の春華は
何だかふわふわした物の上に下ろされたということしか分からず

まだ状況を理解していなかった