病院特有の匂いが漂う中、小雪ちゃんはベッドの上で寝てた。
「…奏太くんは小雪ちゃんが病気って知ってたの?」
美咲が奏太にそう聞いた。
「…うん。知ってたけど、どうしようもなかった。」
それは当たり前だ。たかが18歳の俺たちに出来る事なんて限られてくる。
「…あの、浅野小雪さんのご家族の方でしょうか?」
いつからいたのか、看護師が話しかけてきた。
「…今家族はいません。僕はユキの親戚ですが。」
「…そうですか。ちょっと浅野小雪さんの担当医が呼んでますので…来てもらえますか?」
そう言われた奏太は看護師と一緒に病室を出ていった。



