「冬馬?今日は見てないよ。ユキは見た?」
「ううん、見てないよ。」
やっぱり知らないみたいだ。
「だから言っただろ、奏太も小雪ちゃんも知らないって。」
「む〜…絶対見つけるもん。」
まだ諦めてないのか…。
「お前な〜…」
「大輔、この子彼女?」
俺たちの会話にいきなり入ってきた奏太。
「は…?」
俺はその質問にあえて答えずに、遠藤の反応を見た。
「違いますよ〜!!大ちゃんとはただのお友達です!!」
遠藤は「ただのお友達」という言葉を強調して奏太の質問に答えた。
なんかショックだ。
「そう、こいつとはただの友達だよ。」
少しやけくそになりながら俺もそう言ってやった。



