「……ごめんね。」
小雪ちゃんは小さな声で謝りながら、荷物をまとめに行くために冬馬の家に入っていった。
外に残された3人。
「…悪かったな奏太。」
冬馬が謝った。
「ううん。知らなかったんだから仕方ないよ。…俺もごめん。怒鳴ったりして。」
奏太も謝る。
「まぁ…気にすんなよ。奏太なら大丈夫だと思うけど…小雪を幸せにしてやってくれ。」
冬馬…。
「うん。任せて。」
「おう、任せた。まっ!!これで一件落着だ。」
冬馬はニカッと笑って明るく振る舞った。
ホントはどう思ってんだろう…。
冬馬の気持ちを考えるとホントは笑ってられないんだけど…
本人が笑ってるんだから俺も笑ってやろう。
「落ち込むなよ冬馬!!女ぐらいいくらでもいるさ!!」
「落ち込んでねーよバカ大輔!!」
「あんま落ち込んでると運が逃げちゃうよ。」
「だから落ち込んでねーよ!!余計なお世話だ奏太!!」



