ガチャ…
ドアが開いた。
「は〜い。」
中から出てきたのは冬美おばさんだ。
「あら、こんばんは〜大ちゃん。……横にいるのは?お友達?」
冬美おばさんは奏太の顔を見ながら言った。
「はは…こいつ奏太だよ。」
「…奏太?奏太って…………奏ちゃん!?」
おばさんかなり驚いてるな。
「お久しぶりですー、冬美おばさん。」
奏太は丁寧に頭を下げた。
「ホントに奏ちゃん!?大きくなったわね〜…誰だか分からなかったわ。」
おばさんはまだ信じられないという目で奏太を見る。
「はは…俺も最初見た時は奏太って分からなかったよ。」
「そうよね〜…奏ちゃん変わったわね〜。…うん、すっごくかっこよくなった。」
「はは…おばさんも相変わらず綺麗ですよ。」
「あら、ふふふ…お世辞言っても何も出ないわよ。」
とか言いつつもホントに嬉しそうな顔をするおばさん。
奏太も相変わらず口がうまい。
まぁ確かにおばさんは綺麗だけどさ。
「あっ、冬馬に会いに来たのよね?今呼ぶからちょっと待っててね。」
そう言っておばさんは家の中へと消えていった。



