背は伸びたし、髪も染めてたから気付くのに遅れたけど…
間違いない。
奏太だ。
「な…んで…ここに…。」
突然過ぎて頭の中がぐちゃぐちゃだ。
「ん?よく遊んだ場所だったからね、寄っただけだよ。」
普通に返事を返す奏太。
「そ…そうじゃなくて、いつ…帰ってきたんだよ。」
「昨日。はは…なんでそんなに戸惑ってんの?」
俺の反応がおかしかったのか奏太は笑い始めた。
「だって…。」
言葉を返せない。
「ぷっ…バカ丸出しの顔すんなよー。」
…
「…うるせ〜よバカ奏太。」
色々考えてたけど…
奏太を見てたらどうでもよくなってきた。
「バカにバカって言われたくないってのー。」
なんでだろう…
無性に嬉しくなってきた。



