「…あれはの、わしらが子供の頃に作った空き地じゃ。」
「…作った?」
「そう、元々あそこは雑草が生い茂ってたんじゃ。」
「草むしりしたの?」
「そうじゃ。」
「何で?」
「野球がしたかったからじゃ。」
「じいさん野球してたんだ。」
「…野球なら学校のグラウンドでやればいいじゃん。」
「わしらが子供の頃はのぉ…アメリカと戦争中で、アメリカのスポーツだった野球が禁止されたんじゃ。」
「マジで!?」
「マジ、じゃ。それでも野球がしたかったわしらは…」
「ここにグラウンドを作った、ってか。」
「そう。苦労したがの。」
「スッゲーなじいさん!!」
「ふっふっ、そうじゃろ。わしらの思い出が詰まった秘密基地じゃ。」
「秘密基地かぁ〜、いいな。」



