冬馬の誕生日から一夜明けた土曜日の朝。


俺はいつものように走り込みをしていた。



今日も天気がいい。

なのに心の中は雲がかかったみたいにモヤモヤしてる。


なんか嫌だ。


けど

悩んでたって仕方ない。


「何も…考えるな、集中集中…はぁ、はぁ…あと…2キロ。」



ぶつぶつ独り言を言いながら俺は走り続けた。