キャッチ。



「なぁ、小雪…。」


「…ん?」


「もう寝ようぜ。…先の事考えても仕方ねーよ。大事なのは今だ。遊園地楽しみなんだろ?」


「…うん。」


「泣いてるよりも笑ってる方が100倍いいさ。な?笑顔でいこーぜ。」


今の俺には何も出来ない。

けど

遊園地の時だけでも小雪には笑っていてほしかった。


「…そ〜だね♪せっかくの遊園地だもんね。」


小雪は心から喜んでいるのか、俺を気遣っているのかは分からないけど

にっこり笑った。


「…小雪は笑ってる方がいいよ。」


その笑顔に何度も救われている気がする。失いたくない。


「…冬馬くんありがとね。冬馬くんがいて良かった。」


「…照れるだろーが。」