「ここだよ、私の部屋。」


『岸田って、ちゃんと書いてあるじゃん。』


「あたりまえでしょう。」


『鍵。』



郁は私を急かすように
鍵穴を指差した。

ここを開けたら
郁が私の家へと入る。



深夜1時過ぎ。


仮にも、若い男女。


年下だからって
何もないとは
限らない。


そんな保証は
どこにだってない。




覚悟を決めて
私は部屋の鍵を開けた。

郁によって
ドアは開かれた。










今日からペットが
出来ました。
それは 猫や犬などの
可愛いものじゃない。


私より、体が
大きく

私より年下な

人間ペット、郁。