泣き恋


この頃には、もう



「死のう」



なんて気はなかった。



「死ぬ」ことが、

逃げだってわかったから。



自分がラクになりたいだけだって。




この罪から逃れたいだけの言い訳だ。




生きている辛さこそが、


私の罰。




私が辛さを感じているかぎり、

達也は私の中で生き続ける。




ある意味、
この辛さにすがって生きてた。