泣き恋


そんな私と、いつも一緒にいてくれたのは

中学から仲のいい真希だった。


夜の街に私を連れ出してくれたのも…。


高2の終わりが近づいても、
私はずっと真希の家に引きこもってた。


学校も、ムリヤリつれていかれたのが数日。


それ以外は、ほとんど外にも出ずに


部屋の隅っこで息を潜めてた。




私は「人間」じゃない。




ただの





「カタマリ」。





でも、真希は


「うちにいれば死のうなんて思わないでしょ?

私の監視、厳しいからね」

って笑っていう。


そんな真希の優しさがうれしくて、

何でこんな私を気遣ってくれるのかわからなくて


無意識のうちに

涙が流れたりしてた。