私は床に正座して、
ショウに伝えられるかぎりの

ありがとうを言った。



私が立ち上がろうとしたとき、


笑って「じゃあね」って
見送ると思っていたショウの口から、


思いがけない言葉が
こぼれた。








「ねぇ、紗奈。
オレの昔の話、してもいい?」