泣き恋


赤信号を待つ達也は、


『早くそっちに行きたい』

って体全身で言ってる。

足踏みして、
真っ白な息を吐きながら

信号をじーっと見つめてる。


そして、
青になった瞬間

100M走のスタートダッシュのように

思いっきり全速力で走ってきた。



私たちにはおなじみの、
いつもの朝の風景。