ラブホで、カラオケで、
トイレで。


見ず知らずの男にカラダを開く。


快感なんて一度も感じない。


「人形みたいだな」


オヤジが汗を拭いながら鼻先で笑う。



きっと、そうなんだろう。


感覚がマヒしたら、
人間は人形と同じかもしれない。



このときの私は、



1回ヤルたびに達也が私に刻まれる。



永遠に達也から許されることはないけど、


これが私の愛のカタチだ。


そんな幻想を抱いてた。



私はSEXという、

“儀式”

に取り憑かれてた。