「…ふぅ…はぁ…はぁ」 体を支えられながら車に乗って病院に向かった。 やっと、会えるんだね あたし達の赤ちゃん 苦痛に耐えながらあたしはそんなことを考えていた 男の子かな? 女の子かな? ママ、頑張るからね だから、赤ちゃん。 無事に生まれ来て。 「…要、頑張れ…頑張れ…」 ずっと、卓都はあたしの手を強く握りしめてくれていた それがどんなに、心強かったか。 あたしはすぐに、分娩室に入った