あたしが23歳になった頃 あれは暑い夏の日だった。 「…っ…いたっ…」 「陣痛か?」 倒れ込む様に床に膝を付いた。 陣痛だ…。 まだ予定日は二週間も先なのに。 いたたた…っ あたしはお腹を抑えてゆっくり座った 「今、病院に連絡したから。下にタクシーも待たせてるからな」 こんなときに頼りになるのは、やっぱり卓都 いつの間にか玄関にタクシーを止めていたらしく、あたしを支えながら立たせてくれた 「…ふぅ…っ…あり、がと」 「良いから、大丈夫か?」 「…んっ…」