らぶ★ぱにっく-lovable person-




「過呼吸ってなストレスが原因なんだよ」





ストレス…?




「…ストレスなん…て」

「ごめん、冗談でも別れるなんて言って」

「…ううん…っ」




謝った時の卓都の表情は親に怒られた子供のようだった。




「…本当、ごめん」

「謝らないで?」

「けど、過呼吸って一回なると何回もなるって聞いたから…」

「ストレスを感じたらなるんでしょ?大丈夫、卓都が傍に居てくれたらきっともうならないよ」




そう言って卓都を優しく抱きしめた。




本当に、そう思うんだ。
卓都が傍に居てくれるだけであたしの精神は安定してる




「だから、死ぬまで一緒にいて」




卓都が居るだけで幸せなの。
お金とか地位とか無くたって幸せって言える自信がある















「死んでも離れねぇから」

「…んっ」






下からあたしの顔を覗き込んだと思うとすぐに唇を塞がれた




卓都の舌が、あたしの口内を支配する


頑張って卓都の舌の動きに合わせそうと必死になる



けど、何回してもこのキスだけはなれない





「…んっ…ふぁ…っ」




ゆっくり唇が離れる時、透明の糸が二人を繋いだ





「…やりすぎた?」

「ば…ばかっ!!」




ニヤッと笑う卓都の肩を叩いた時に手を握られた。



さっきまでヘラヘラ笑ってた癖に急に真剣な表情をするから、あたしは胸が高鳴った





「亜弥とは…もう何も無いから」

「…うん」




まっすぐ逸らさずにあたしを見つめる瞳に嘘は無いと信じた