また独りになって、何も充実しない毎日が始まるの?
生きてる実感がない、あの感覚をまた味わうの?
やだよ…
卓都がいないとあたし、本当に生きて行けないんだ
「なんて…言うと思った?」
「…あ…ック…」
「別れねぇ…絶対に離さねぇ」
「あ…あぁ…た…く」
どうしよう、苦しい…
息が出来ない
あたしは卓都の首の後ろに腕を回して助けを請う
あたしの異変に気づいた卓都
「要?!!!!!おいっ…」
「…あ…っ…あ…」
「過呼吸か…っ」
卓都は素早くあたしの口に紙袋を被せた
スースースー
しばらくして、息が出来るようになった。
卓都はあたしの髪に指を絡めてあたしを見つめている
「ごめん…な…俺、最低だな」
「卓都…ありがとうね。助けてくれて」
最低じゃないよ…
卓都は助けてくれた

