「ふ…っ…」
「要、俺な…」
「いいよ…亜弥さんが好きなんでしょ?あ…あたしは大丈夫。全然平気…だから」
あたしは卓都から別れの言葉を聞きたくなくて、自分から別れを切り出した
大丈夫な訳ない。
全然平気じゃない
悲しくて苦しくて壊れそう
「…大丈夫…っきゃ…」
下を向いて涙を堪えていると腕を引き寄せられた
「分かった…別れよう」
そう小さくあたしの耳元で呟いた。
本当に…別れるの…?
自分から言ったのに信じられなくて足がガクガク震える
本当は心のどこかで、卓都は止めてくれるって思ってた
まだ、卓都はあたしの事好きだって信じていた
わ…別れたらあたし達どうなるの?
卓都があたしから居なくなったらあたしはどうなるの?
あたしには何も残らないんじゃないの?
そんな事が頭の中を駆け巡る
また…ヒトリ二ナル。

