「おめでとう、和泉」

母さんから、通知をもらった。
 すでに母さんは見たんだろう。
封筒は、きれいにあけられていた。

「うん」

 きっと、これから入退院も繰り返すだろう。きっと、母さんと、父さんとは長く入られない。
西川は、好きなときに外出届さえだせば、いつでも外に出られたけど、桜ヶ丘は違う。

きっと卒業まで、顔を見れない。
母さんの顔も、父さんの顔も…涙花も。


父さん、母さん  ごめん。

親不孝で…ごめん。
俺はあけられている封筒から、通知を開いた。





早瀬 和泉 様

これより、あなたを桜ヶ丘大学付属高等学院への通学を認めます。

あなたは1/130位でした。