「涙ちゃん!」

「涙、遊ぶぞぉ!」

「公園行く?」


日曜日。
私は貴由、雅、都と遊ぶ約束を強制的にされていた。


きっと気を使っているんだろうと、一目で分かった。

1人で、泣かないように。

「うん…そだね」


私はすでに自宅から持ってきていた自転車にまたがった三人の後を追いかけた。




『やっべ。公園ちょー久しぶりぃ!』

「雅ちゃん、都ちゃんまってぇ!」

都と雅はさわやか系。公園にきたら真っ先に遊ぶタイプ。
私も、二人と一緒だったんだけどなぁ。


貴由は真逆でおとなしい性格。
お母さんがすごい美人で、貴由は母似だがら、美人。

本当に、マンガに出てくるような子だ。

「行こう?涙ちゃん。今日はパーッっと!」

「…そうだね!」



和泉に避けられてもう二週間。

限界だった。
毎日私じゃない子と話す姿を見るのは、もう疲れた。



「なぁ、貴由…」
ヒソッと聞こえた声に、私は気づいた。
コソコソと都と貴由が話す先にー…








和泉がいた。