父さんにひたすら頼み込んで買ってもらった高級一眼レフで撮影するのがすき。
うちの学校、基本的自由すぎだから、カメラとか、持ってきてOK。
まあ、責任は取ってくれないけど。
「早瀬君!…写真とってくれない?」
数人の女の子たちが俺の周りに集まる。
必死に影で髪をとかす女の子を見て、断れる状況じゃない。
女の子に聞こえない程度のため息をつくと、俺は笑った。
「いいよ」
みんなそれぞれお礼をいいながら、桜の木の下にならんだ。
もう桜はさいてないけど、さびしげな感じがでて、良い感じだ。
葉が舞うきれいな瞬間をー…
撮る。
「ありがとう!早瀬君。顔だけじゃなくて、性格もいいね」
「さんきゅ。プリントして渡すよ」
こうした些細なことでもカメラに収めることができたら、俺は満足だ。
¨涙花はバカだ¨
これは本当。
とりあえず、紹介しとくよ。