ピシャリと斑鳩君達の反論を跳ね除けるミーシャさん。

「これは…リリムさん、貴女がこの学園の風紀を乱しているという事にも繋がりませんか?」

「おい!」

「何だその横暴な言い草は!」

激昂する斑鳩君と白虎君。

その声を無視して。

「よって風紀委員会は、リリム・リリアさん、貴女の退学処分を学園側に申請したいと思います」

「!!!!!」

風紀委員会は、学園の生徒に悪影響を及ぼすと判断した場合、強制退学処分を下す権限を持っているそうです。

「何より貴女…」

ミーシャさんの冷ややかな視線が、私を射抜きました。

「聞いた所によると悪魔だそうではないですか…悪魔は古来より罪なき人々に災禍をもたらし、不幸を招くもの…この天空宮学園に災いを運ぶ者を、在籍させる訳にはいきません」