たとえばこんなスクールライフ

やがて、白虎君の案内でカラオケボックスに到着。

「まずは飲み物と…お菓子とか注文しようよ!」

「店員さーん、カクテルとチュウハイとビール各20ずつ!」

「ぱ、白虎君、未成年の飲酒は禁止されてますよっ…」

堂々とお酒をオーダーする白虎君を、私が制止します。

「白虎ぅ、お前が見つかって停学食らうのは構わないけど、ここにはリリムもいるんだぜ、巻き添え食っちまうだろうが」

斑鳩君が何だかトゲのあるツッコミ。

「チ…じゃあ仕方ねぇ。コーラとオレンジジュースとジンジャーエール各20に変更」

口先をとんがらせて、白虎君が言いました。

「それからパーティーサイズのピザとフライドポテトとチキンナゲット!」

クラスメイト達も次々と注文していきます。

「お、おいおい!どうでもいいけど割り勘だからな、お前ら!」

嫌な予感がしたのか、慌てて言い含める白虎君。

「太っ腹だな白虎!ゴチになります!」

クラスメイトの誰かがそんな事を言って、室内が笑いに包まれます。

「さ、リリム」

斑鳩君がメニュー表を私に見せてくれました。

「遠慮なく好きなもの頼みな。今日はお前が主役の歓迎会だからな」

「…はい」

私は笑みを浮かべて頷きました。