たとえばこんなスクールライフ

という訳で放課後。

「これからリリムの歓迎会のカラオケ行くけどついて来たい奴!」

なんて白虎君が声をかけたら、クラスメイト40人全員が挙手しました。

こんな大勢が入れるカラオケボックスなんてあるんでしょうか?

「あー何とかなる。俺の知ってるカラオケボックスに、50人入れるスペシャルパーティールームのある所がある」

そう言う白虎君を先頭に、私達は校門を出て行きます。

「何歌う?」

「そりゃ勿論りりむんの曲だろ」

「えー!本人を前にして?」

「リリムちゃんの曲もいいけど、テンション上がる曲がいいな!何たって歓迎会な訳だし!」

「リリムも何か歌ってくれよ?」

「え…わ、私もですか?その…人前で歌うのは何だか恥ずかしくて…」

「なぁに言ってんの!何曲もダウンロード配信してる歌姫の癖に!」

賑やかに会話を弾ませながら、カラオケボックスへの道を皆で歩きました。