わぁっ!と沸き返る生徒達。

斑鳩君も、白虎君も、クラスメイト達も。

学園に私が残れる事を知って、心から喜んでくれます。

その最中。

「学園長先生」

ミーシャさんが下平さんに言います。

「もしかして…もっと早くからこの騒動をご覧になられていたのですか…?」

「……」

彼は穏やかな笑みを湛え、イエスともノーとも言わないまま。

ただ。

「僕は生徒の自主性を尊重しているんでね」

そう、静かに呟きました。