「学園長先生!?」

思わず声に出して言います。

「知らなかったのかよ、リリム」

地上にいる斑鳩君が叫びます。

「おお、下平はこの天空宮学園を統括する高位の魔法使いにして最強の拳闘士なんだぜ」

白虎君も後に続きました。

呼び捨てにした白虎君を視線だけで軽くたしなめる下平さん。

その視線だけで、あの白虎君が僅かに及び腰になります。

「黙っていた訳じゃなく、言いそびれただけなんだがね」

私の顔を見て、下平さんは苦笑いしました。

「僕は、リリムみたいな恵まれない孤児を拾ってその才能を開花させるのを仕事としているんだ。芸能プロダクションも、この学園の学園長も、その一環という訳さ」