「いや、その必要はねぇよ。ちょっと玄関で待ってろ!」


そう言ってラックはロビーから出て行った。




??



私が外に出るとエンジンの音が聞こえた。





「ラック、これ…」



「今日、バイクで来てさ。ちょうど良かったよ。ほらっ」


ポイっとヘルメットを投げられた。




まさかバイクの免許持っているなんて少し意外だったかな。



私はラックの後ろに乗りバイクは走り出した。




初めて乗ったけど風が気持ちいい。




「なぁ。発信機どうなってる?」


「南の方へまだ走ってるけどスピードが遅くなった」



「OK!」



ラックはスピードを上げた。


その時、通信機に着信が入った。