ラックは私の髪をくしゃっと撫でた。



私はすぐに手を払って目線を反らした。



頭を撫でられたのなんて、いつ以来なんだろう…






「私はもう帰るわね」


私は部屋を出た。





ラックは今まで出会った殺し屋達とまったく違う。



なんで・・・・?




変な思いを抱えながら家に帰った。







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―――――――…



そして仕事の日になった。


パーティーは夜からだけど本人との打ち合わせをするために今日は昼から行動開始だ。



私は指定されたホテルに向かった。







「月乃?」



ホテルの前にいると声をかけられた。


目の前には知らない男。だけどこの目…






「山岸?」