複雑な家計なのね。まぁ有名さゆえか…
「本当に頼む!殺し屋のお前らに護衛なんておかしな話だが断れないんだよ!」
冷さんに手を合わして頼まれた。
冷さんにここまでさせるなんて…どんな人物なんだろ?
「・・・わかりました」
ラックが言った。
私も静かに頷く。
冷さんにここまでされちゃ断れないよ。
「ほんとか!さすがヒースとラックだな。期待してるよ!」
そう言いながら新たに数枚の紙を渡された。
家族構成や仕事のスケジュールなど細かい情報が書いてある。
「実行は来週の土曜日。
角島 尚本人には護衛がつくことを言っておく。
当日はホテルに集合。2人とも変装して偽名用意しておけよな」