―――――――――……
――――――……



“ピピピッ…ピピピッ”


目覚まし時計が鳴った。


カーテンの隙間から太陽の光で漏れている。





朝、か……



私は起きて準備をして家を出た。








殺し屋の私が朝からどこに行くかって?



現場の下見?


ターゲットのチェック?






ううん。

ぜーんぶハズレ。






それは……






そして私の目の前には見慣れた大きな建物が現れた。


周りには「おはよー!」と元気な声で登校する男女。











--そう。ここは高校。












昼の私は高校生だ。




もちろん殺し屋ということは誰も知らないし
ここでの私は『夜藍 月乃』。




かと言って私には友達という存在はいない。

極力、関わらないようにしている。





だってめんどくさいだもの。

それに変な感情ができたりするといけないから…




周りは楽しそうに話したりしている。



と言っても羨ましいとかは、まったく思っていない。