「ラック。手出さないでね」



これは私の仕事。


ラックの手はいらない。




「…わかった」




私は大きく息を吸って吐いた。



「残念ね。邪魔が入って」



「ほんとだよ」


劉涯は眉間にしわを寄せている。




「だが・・・運命は同じだ!」


劉涯は再び、見事なフットワークで近づいてきた。




同じ…か。



私は妙に落ち着いていて、劉涯を見つめる。




「残念だけど…」



私は静かに口を開く。





「死ねっ!!」


劉涯は大きく振りあげる。















「あなたの理想はここまでよ」




“シュッ”















スーロモーションのように見えた。