えっ・・・ いきなり私の後ろで横たわっていた男が起き上がって私の体に抱きついた。 こいつ…っ!まだ動けたの!? 私はすかさず肘打ちをして離れたが、そのせいでタイミングがずれた。 「はっ!敵は僕だけじゃなかったのさっ!」 あざ笑うように劉涯は鈍器を振りあげた。 ちっ! 私は慌ててワイヤーを引くが間に合わない! や…やられる――――! 私は不意に目をつぶった。 “ガンッッ!”