“シュシュッ”



ワイヤーの空気を切る音が聞こえると、私に迫っていた男達の血が舞う。



残念ながら劉涯には避けられちゃったけど。




「な、なんだ!?」


「いって・・・」



男達が騒ぎだす。



何人かは仕留めることは出来たけど、いつもの雑魚とは違って致命傷になっている奴が少ない。



今回は骨が折れそうな仕事になりそうね。




「ねぇ、劉涯。私の武器も知っているのかしら?」



劉涯は相変わらず机にもたれながらほほ笑んでいる。




「武器か……。いや、『見えない武器』としか知らないな」




結構、情報通のようだけど私の細部の情報までは知らなかったか。